栄養バランスの良い食事と、健康維持のための食事

2022年5月11日

栄養バランスの良い食事と、健康維持のための食事

毎日当たり前のようにとっている食事は、体に栄養を与えるという非常に重要な役割を果たしています。ただし、そのためにはバランスが大切です。好きなものだけを食べ続けたり、一度に大量に食べたりすると栄養が偏って体を壊すことにもなりかねません。そこで、この記事では、栄養バランスが良い食事とは具体的にどのようなものかについて解説をしていきます。

 

  1. バランスのとれたとれた食事

  2. 食べ物に含まれる栄養素

  3. 栄養のバランスが良い食事のとりかた

 

1.バランスのとれたとれた食事とは

必要な栄養というのは人によって異なるものです。決して、他の人と同じ食事をとれば良いというわけではありません。

食べ物からは栄養を摂取することができ、それは人が生きていくうえで極めて重要な役割を果たします。たとえば、体をつくる元となったり、体を動かすエネルギーの原料となったり、あるいは、体の調子を整えたりといった具合です。つまり、これらの役割を果たす食べ物をバランス良くとることが、いわゆるバランスのとれた食事だというわけです。そして、バランスのとれた食事は健康の保持・増進や生活習慣病の発症予防・重症化予防などに役立つとされています。

 

2.食べ物に含まれる栄養素

農林水産省では食物の栄養素を分類し、万遍なく摂取することでバランスの良い食生活を送るように促しています。五大栄養素とは、食品そのものに含まれる栄養素を体への働きごとにグループ分けしたものであり、炭水化物・脂質・タンパク質・無機質(ミネラル)・ビタミンからなります。それらは健康な体を作るうえで、どれも欠かすことのできない成分です。たとえば、炭水化物は糖質と食物繊維に分けられ、このうち、糖質は1gにつき約4kcalのエネルギーを発生させることで体を動かすためのエネルギー源となります。一方、食物繊維はエネルギーこそ発しないものの、コレステロールの吸収を抑制したり、腸内環境を整えたりといった具合に、健康にとって重要な役割を果たしているのです。

また、脂質には中性脂肪、リン脂質、コレステロールなどが含まれ、炭水化物と同様に、体を動かすエネルギーになります。さらに、筋肉や内臓などの体組織を形成する重要な材料となっているのがタンパク質です。ちなみに、タンパク質は20種類ほどのアミノ酸から構成されており、もし糖質や脂質が不足するとそれらに変わってエネルギーとして使用される役割も担っています。次に無機質ですが、これはエネルギーにはならない代わりに、骨や歯など体を形成するという極めて重要な役割があります。

3.栄養のバランスが良い食事のとりかた

毎日口にしている食事が、自分に適した栄養バランスなのかは気になるところです。しかし、そうはいっても、どのようにしてそれを確かめたら良いのかがわからないという人も多いのではないでしょうか。日頃の食生活において足りないものを確認するにはまず、自分の性別・年齢・日常の活動量の場合で、食事バランスガイドにおいて5つの料理グループをそれぞれどのぐらい摂取すれば良いかを確認します。

健康のためにはまず、1日3食きちんと食事をすることが大事です。また、主食・主菜・副菜2品・汁物からなる、一汁三菜と呼ばれる和食スタイルが理想的だとされています。

朝食は1日の活動エネルギーを確保する意味合いからも、主食1.5つ、副菜1つ、主菜1つ、牛乳1つ、乳製品1つ、果物1つ程度がベストです。一方、昼食は、栄養バランスを考慮して、主食2つ、副菜2つ、主菜2つ、牛乳・乳製品2つ・果物1つといったところです。

そして、夕食は1日のバランスを整えるために、主食2つ、副菜2つ、主菜2つという具合になります。もし、食べる時間が夜遅くなる場合は夕方に野菜スープやおにぎりなどの軽食を挟み、その分、夜の食事を軽めにするのが良いでしょう。

まとめ

食事で摂取する栄養素は、どれも体にとって欠かすことのできないものばかりです。したがって、特定の栄養ばかりを集中してとるのではなく、全体の栄養バランスを考慮した食事を心がけましょう。とはいえ、実際には、規則正しい生活を毎日送るのは難しく、ついつい食事が不規則になったり、食事内容が偏ったりしてしまいがちです。そういう場合は健康食品やサプリメントなどで栄養を補うのが効果的です。

 

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